マタハラ裁判について思うこと。

2014.10.27 Monday

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    こんにちは。

    札幌はもう雪が降りそうです。

    毎年、11月上旬になると、初雪が楽しみになります。

    寒いのは嫌ですが、冬もまた美しいのが札幌です。


    さて、先日育児休業助成金について書きましたが、

    先週の木曜日に、マタハラ関連の重大な判決が最高裁で下されましたね。

    新聞やインターネットで大々的に報道されていたので、

    みなさんご存知とは思います。

    この判決に関しては、それぞれのお立場から様々な意見があるかと思います。

    ザックリいうと、妊娠中の軽易業務への転換を請求したことに対して職位を降格し、

    育児休業復帰後にも降格したままの職位になってしまったことを不服とした裁判です。

    結果はご存じの通りですが、この判決によって、

    ワークライフバランス(家庭と仕事の両立)に

    頭を抱える労働者に幾許かの希望の光が射したのではないでしょうか。


    事業主の皆様にとって、この事件からの大切な学びは、

    育児休業復帰後にどういう立場で働けるのかということも事前に「明確に」

    産休・育休に入る労働者に伝え、合意しておくことが重要!

    ということではないでしょうか?


    職場を離れることは、育児に限らずとても不安なことだと思います。

    休職せざるを得ない状況の中、復帰して自分の居場所はあるのか、

    待遇はどうなるのか、ということは

    労働者としては、事前に事業主から聞いておきたいところです。

    お休みしなければならないという気後れから、

    自発的に復帰後について問い質せない労働者もいるはずです。

    また、事業主からしても、いつ復帰するのか、

    復帰後どんな風に働きたいのか目途が立たなければ

    人員の補充も難しいですよね。

    そのあたりは、ぜひ経営サイドから事前に、積極的に確認すべきかと思います。

    結局のところ、コミュニケーション不足から生じたトラブルだったようにも思います。


    個人的には、上告人が産前産後および育児休業中に同じ事業所で副主任として勤務していた

    6年下の後輩同僚がその後どうなるのかなぁと思いますが、

    双方にとって不満の出ない処遇がなされることを期します。


    いずれにせよ、それぞれの労働者の事情や気持ちを鑑みての経営・労務管理はとても

    難しいですね。女性も男性もそれぞれの事情や立場の違いを理解しあって、

    協働していく環境がある職場でありたいと思います。

    今回の判決で、「女は得だよなぁ」「だから女性は雇用しづらい」

    みたいな他者を理解しない意見が増えないことを願います。


    (参考:裁判所 裁判例情報 http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=84577
    平成24年(受)第2231号 地位確認等請求事件 平成26年10月23日 第一小法廷判決)
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